加齢とともに気になってくるニオイ、加齢臭。数ある体臭の中でも抜群の知名度を誇ると言ってもいいでしょう。
世間的に加齢臭はお父さんのニオイ的なイメージを持たれるようですが、なにも男性だけの臭いではありません。女性でも加齢臭はあります。
一般的に加齢臭は背中あたりから発生するにおいと言われています。
ですが実はこの加齢臭、耳の後ろ付近からも発生します。
そこで今回は、気付きにくい耳の後ろの臭いの発生原因、および対策方法を紹介します。
※冒頭で女性にも加齢臭はあるとしました。その詳細をこちらで書いています
加齢臭は背中だけじゃない!!
「耳の後ろも加齢臭の発生場所となる」…そう聞いたことがある方は多いかもしれません。
でも耳(後ろあたり)からニオイが出るなんて本当でしょうか?
実際、耳の後ろなんて背中より面積が小さいし、ほかの部位…たとえば脇や足に比べたら、耳の後ろは蒸れる心配もないと普通は思っちゃいます。
しかし、そんな耳の後ろにも臭う理由がちゃんとあるんです。次項でさらに説明します↓↓
加齢臭と皮脂腺のカンケイ
そもそも加齢臭は、人間が出す”皮脂”が酸化することで発生する臭いです。
その皮脂自体は皮脂腺という箇所で分泌されます。※以下の図参照。画像は当ブログのオリジナル画像です。
つまり皮脂腺がある場所=加齢臭が発生する場所ということになる。
では、人間の皮脂腺はどのように分布しているのか?さらに次項で触れていきます↓↓
皮脂腺の分布・どこにあるの?
皮脂腺は人間のからだ全体にありますが、一部の場所(体毛がない場所)には皮脂腺が存在していません。
その個所が以下の
- 手のひら
- 足の裏
- 爪
- 唇
であり、これらは皮脂腺が存在していない箇所とされています。
とうぜん皮脂腺がないので皮脂が分泌されません。皮脂腺がない箇所は乾燥によわく、冬の湿度がひくい季節は保湿が必要となる箇所。
一方の皮脂腺がある場所は体毛が存在している場所となり、そこから加齢臭が発生することになります。
皮脂腺には多い箇所と少ない箇所がある
皮脂腺が多い場所と少ない場所では皮脂の分泌量がちがうため、加齢臭の強さも変わってきます。
そのため皮脂腺が多い箇所は念入りに洗う必要があります。
その皮脂腺の多い箇所を画像にしてみました。確認してみてください
※画像は当ブログのオリジナル画像です。
- 頭皮
- 額から鼻にかけてのいわゆる「Tゾーン」
- 耳の後ろから首全体にかけて
- 両胸、および胸の中心部
- 両脇
- 背中の中心部(肩甲骨に挟まれた、背骨に沿った縦の部分)
- へそとその周囲
- 陰部
参考文献「におわない人の習慣」著者 奈良巧。
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また耳の中がベタベタしている人は皮脂分泌が活発なので耳の付近が臭くなる傾向にあります。
耳の後ろにはアポクリン汗腺がある
アポクリン腺とはワキなどに多く分布している汗腺。思春期を迎えたあたりから大きくなります。
そんなアポクリン腺から出る汗は、
- たんぱく質
- 糖質
- アンモニア
- ピルビン酸
- 色素リポフスチン
- 鉄分
などが含まれており、粘り気のある汗が特徴です。
アポクリン腺からの汗は塩分をほとんど含んでおりません。よって皮膚の常在菌が繁殖しやすく、ワキガの臭いに似た発酵したかのような臭いを出します。
耳の後ろは洗い忘れが多い箇所
耳の後ろは皮脂の分泌量が多い場所で、なおかつアポクリン腺がある箇所です。条件的にいかにも臭いそうな箇所である。キチンとケアすべき箇所です。
そんな人間の耳は入り組んだ形状で洗い辛いため、汚れがたまりやすく、臭いが発生しやすい箇所でもある。
そのため洗い忘れの多い場所です。そして耳の裏から加齢臭が発生するという認識がない人もいると思います。
頭や首は丁寧に洗って耳の裏は洗わないっていうことはありませんか?
よくよく考えると、耳は鼻の位置に近いためニオイに気づかれやすいのです。そのことを踏まえ、石鹸をしっかり泡立てて、ていねいにマッサージするように洗いましょう。
耳裏のケアの仕方
皮脂腺が多くアポクリン腺がある耳は、入浴の際に洗うのを忘れないようにしましょう。たとえば頭を洗うまえに耳の裏を洗うといったクセをつけておくといいかもしれません。
耳の裏が臭わないようにするには、
- 石鹸をよく泡立てる
- ゴシゴシ洗わずにマッサージしながらやさしく洗う
- 耳は形状的に洗いづらいのですすぎ残しがないようにする
以上のように意識して丁寧に洗うことで加齢臭の予防につながります。
石鹸などの泡を流す際は、耳の中に水や石鹸カスが入りやすくなります。それを防ぐために指を耳の中に入れ栓のようにして洗うか、しぼったタオルで水や汚れをキチンとふき取るようにしましょう。
まとめ
耳のうらは加齢臭が発生する皮脂腺が多く、においの強い汗がでるアポクリン腺がある箇所。よってキチンとしたケアが日々必要になってきます。
入浴の際は石鹸などをよく泡立ててやさしくマッサージするように洗いましょう。加齢臭対策としてぜひ試してみてください。