
体から発生するニオイの中で特に治しにくいとされている頭部から発生しているニオイ。
ドラックストアに行くとわきのニオイや足のニオイを消臭するグッツはたくさんあっても頭皮のニオイを消臭する商品は残念ながらありません。
実は頭から発生するニオイは様々な要因が重なって発生される複合臭といわれており、そのニオイの原因は人によってさまざまであるため、頭のニオイは治しにくいニオイなのです。
なんで頭が臭くなるの?
私たちの体からは様々な箇所からニオイが発生しています。足やワキの下などのニオイは意識が高いと思いますが、頭部も加齢臭を始めとしたニオイが発生しやすい場所でもあります。
頭のニオイといっても以下の2通りのニオイが存在しており、そのニオイの発生と原因は異なります。
- 頭皮の皮脂が臭う
- 髪の毛に付着したニオイ
まず頭皮が臭う原因になりますが、汗をかきやすい場所であるほかに皮脂分泌も多い箇所でもあります。加齢による皮脂分泌の増加については加齢臭の発生原因のページで詳しく解説していますが、皮脂は酸化が起こることで加齢臭として強く臭うようになります。
さらに頭皮はニオイを強くする要因があります。それは”フケ”です。

フケは頭皮の角質細胞のことで体から出てくる垢と同じで古くなると剥がれ落ちてきます。
そのメカニズムは下の図で見ていきましょう。

このメカニズムは表皮の新陳代謝「ターンオーバー」と呼ばれるものです。フケは気にならないほどの小さなフケであればごくごく自然な生理的な現象です。
しかしこのターンオーバーのサイクルが崩れることにより未熟な表皮細胞が重なって落ちてしまうことが目に見えるような大きなフケの原因とされています。
フケはポロポロと落ちたり、髪の間からみえると不潔そうに見えて印象も悪く見られがちです。そのほかにもフケにはタンパク質が含まれており細菌のエサになることから、頭皮に細菌やカビを発生してしまう要因となり頭皮の臭いが強くなる可能性があるので注意しなくてはなりません。
ちなみにフケの種類も以下のような2種類に分けられその原因と症状も異なります。
パラパラと乾燥したフケの場合(乾性フケ)
皮脂が不足することにより頭皮は水分を保つことができなくなり乾燥します。乾燥しているフケは小さく細かいフケができるのが特徴で、服などにパラパラ落ちていると見た目も不潔に見えるので注意が必要です。
空気が乾燥しだす冬の時期や肌に潤いがなくなってくる40代以降の方に多く見られます。こうした状態は頭皮のバリア機能も低下しているので注意が必要です。
大きな塊のようなべったりとしたフケ(脂性フケ)
頭皮から分泌される皮脂が多い方にみられ、フケに皮脂や水分が多く含まれていることから結合力が強く見た目的にも大きなフケが発生します。
毎日夜頭を洗っていても、朝になると頭皮や顔がべたべたしてニオイが気になるという方は注意が必要です。
こうした状態は皮脂の過剰分泌が原因とされ、皮脂が多く分泌されやすい男性に多くみられる特徴となります。
こんな生活がフケを発生する原因
1.洗いすぎによる皮脂の落としすぎ

フケが出てしまうから頭皮をしっかりと洗うというのは全くの逆効果となります。
特に汗を多くかく夏場などは夜にお風呂に入り頭を洗い、翌朝シャワーでもう一度洗う。そのようなサイクルですと1日に2度も洗うことになります。いくら汗をかくといってもそれでは洗いすぎです。
頭皮を皮脂をごっそり取り除くことはかえって皮脂の分泌を促してしまいます。皮脂の分泌が増加することによってフケが増えやすい環境になり菌が繁殖しやすくなってしまいます。
また洗いすぎによって水分が失われた頭皮の内部では毛根が成長できないため、薄毛の原因にもなってしまいます。
汗やほこりだけであればお湯ですすぐだけでも十分に落とすことが可能です。1日に何度も頭を洗う習慣の方は改める必要があるでしょう。
2.使用しているシャンプーが強すぎる

市販されているシャンプーの中には石油系界面活性剤が配合されているものがあります。
石油系界面活性剤について
表記例:ラウリン酸Na、ラウレス硫酸Na、スルホン酸Naなどの表記がつくもの。
特長として:洗浄力が強くなおかつ安価でつくることが多く製造するのにコストを抑えることができる。
一般的に市販されている安価なシャンプーに多くしようされているのが、石油由来の原料を使用している高級アルコール系シャンプーと言われているものです。その洗浄力は頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうくらいに強く、肌の弱い人であればかぶれの原因になったりします。
3.食生活の乱れ

皮脂の分泌量は男女ともに30代がピークとされています。
しかし毎日摂取している食事によって大きく変化します。皮脂は私たちが摂取している油脂から作られます。特に気をつけなくてはならないのは動物性の脂質と呼ばれるもので、例を挙げるとラード、バター、ヘッドなど常温で固形になるものになります。
当然摂取する量が増えることにより、その一部は皮脂として分泌されます。つまり食べる量と皮脂の分泌量にはある程度関係があります。
皮脂分泌が多くなることは加齢臭の原因となるノネナールの量も多くなるためニオイの元も増加します。
脂性フケの発生は脂漏性皮膚炎にも注意
頭皮を触るとべたべたしていたり、脂性フケが多く発生するかたで頭皮の臭いが特に気になる方は真菌というカビの一種が関係している場合があります。真菌は誰の皮膚にも存在している常在菌ですが、皮脂を好むため皮脂分泌が活発な男性に多く見られます。
真菌によるフケやかゆみをともなってくる方は、ストレスや食生活の乱れによってさらに真菌によるフケが多くなると脂漏性皮膚炎となってしまいます。症状が進行すると毛穴に皮脂がつまり頭皮の臭いの原因になるだけでなく、抜け毛が進行する要因にもなってしまいます。
頭皮のニオイに続いては髪の毛が臭う原因についてもみていきたいと思います。
髪の毛が臭ってしまうのはなんで?
髪の毛自体にニオイはありません。そのため髪の毛がくさいのは外からのニオイが付着したことが原因となります。
髪の毛はコルテックス(毛皮質)のまわりを、かたい角質のキューティクル(毛表皮)が覆っています。(下図を参照)

(画像はイメージです)
髪の毛が痛む要因としてはシャンプーのし過ぎや、ドライヤー、カラーリングやパーマなど人によって様々。傷んだ髪の毛はキューティクルが剥がれていってしまい(下の画像参照)そこからニオイ成分が入り込みやすくなります。

(画像はイメージです)
また髪が濡れた状態でもキューティクルは開く性質がありその状態でも臭いが入り込んでしまうおそれがあります。髪に付着する臭いは髪のキューティクルの間に入り込んでしまうため、そのニオイの分子を取り除かない限りニオイが取れることはありません。
髪を洗うタイミングもニオイに左右される!?

朝の時間がないときに頭を洗うのは控えるようにしましょう。
出かける前などで頭をあらってしまうときちんと髪が乾く前に出発してしまうことになります。
さきほど髪のキューティクルについて触れましたが、濡れた髪はキューティクルが開いている状態であるためニオイが付着しやすくなっています。外出先のタバコのニオイや排気ガスの臭い物質が入り込んでしまう恐れがあるので、外出する際はできるだけ髪の毛をしっかりと乾かす必要があるでしょう。
まとめ
頭の臭いの原因は
- 頭皮の皮脂のにおい
- 髪の毛のにおい
が合わさった複合臭となります。そのため頭皮と髪の毛両方ケアしなければなりません。
次のページではその対策方法について紹介していきます。