周囲にクサイ人がいる。そんなときあなたはどんな対処ができますか?
他人のニオイは指摘しずらいもの。とくに会社の上司や同僚などの近い人がそうだった時は大きな日々のストレスになってしまいます。
ニオイのこもるオフィスは逃げ場がなくてほんとに地獄です。他人の体臭に苦しめられ、気分が悪くなり早退してしまう女性社員も実際にいます。
人間の鼻は順応性によりクサイ臭いを次第に感じなくなる。とはいえ、その鼻は翌日の朝リセットされています。
そうするとまた同じことのくりかえし。わかっていて襲われる臭いのエンドレスに嫌気がさし、出勤するのも憂鬱(ゆううつ)になっていく…
自分に非がないのに、なぜ他人のニオイに苦しめられに会社に行かなければならない!?そんな毎日はほんといや!!って思う人。言えないだけで実は多いハズです。
そう、それがスメハラです、あなたは被害者です。
なかなか自身で気づけないのが体臭の大きな問題点である。クサイ人は知らず知らずのうちに周りに迷惑をかけています。その周りの人にしたら体臭はデリケートな問題なため、クサイと本人に伝えずにいます。
職場の対人トラブルに発展するのを恐れ、クサイのを我慢してやり過ごしてしまう。記事を読んでいる方にも経験あると思います。
今回は相手に臭いを穏便に伝える方法について書いていきます。
さっそくですが、
その上司に相談する
まず、ニオイの元凶となっている本人の上司に相談すること。
それが初めの一歩になると思います。
チェック
体臭問題は我慢してはいけません。ガマンしても一向に解決に向かいませんし、今後もずっと続きます。結果、あなただけが消耗します。なにも悪いことをしていないのに、です。解決に向けた行動をしない限りこの先もずっとそのままです。
貴方のストレスが爆発する前に早めに上司に相談しましょう。その日に全てが解決されるとは限りませんが、職場で悩んでいる人がいることを上司に伝えることで事態は一歩前進します。
…しかし、
こんな場合は改善が困難…
想像するに容易なケースですが、上司に相談しても早急な対策・改善は困難かも‥例えば以下の場合。
上司に相談しても無理!?
- 指摘する相手が異性の場合
- 問題の人がある程度地位のある人
上記ケースは解決が滞ってしまうケースの場合が多いです。
ある程度地位のある上司が臭う場合は、その体臭を黙認されてきた可能性が高く、絶望的なケースになってしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか!?いくつか方法を挙げていきます。
一同を会すミーティング内で議題を上げる
職場全員が集まる会合などで、手を上げて臭いに関して困っていることを発言する。
勇気のいる行動ではありますが、実際に発言したことで改善されたケースもあるようです。
その発言の際に気をつけなければならないことがあります。
発言する際の注意点
- 臭い本人を指摘するのではなく、ニオイ対策を職場全体で行いましょうと促す
- 体臭がくさいとするのでなく着ているもの、制服、あるいはスーツが臭うとする
という点を発言の際に気をつけてください。
そうでないと周囲を巻き込んでのクサイ本人との直接対決になりますし、体臭=男性であるとの先入観によりすべての男性が悪い、との受け取り方をされるかもしれません。
上記2点を年頭に置き発言することで、特定の人を傷つけることなく、自身が臭うのかもしれないと気付き、自発的に対策してくれるケースが期待できます。
つまり本人にニオイの意識改革をしてもらうということです。
ニオイケアセミナーを利用する
出典:マンダム ニオイケアセミナーより
前項のような体臭に悩む人の声を汲みニオイケアセミナーを実施する企業もあります。
もはや体臭は会社を挙げて取り組む問題となっています。
チェック
こういったセミナーを実施している企業の中には、実際にニオう従業員は一人だけ。しかし、その1人のためにニオイケアセミナーをみんなで受けるということもあるようです。たった一人の体臭に何年も注意できず悩まされているオフィスも実際にあります。
女性はニオイについて男性よりもとくに敏感です。女性の比率が多い職場をもつ企業ほどニオイセミナーを受ける傾向が高いそうですよ。
ところでこのニオイケアセミナー、デオドラント製品を扱っているマンダムが行っています。
講義を開くには30人以上の申し込みが必要で、所要時間は1時間程度です。
セミナー詳細の例
- 男性の体臭と周囲への影響
- 男性の体臭発生のメカニズム
- 男性の体臭の加齢による変化
- 日常における体臭対策方法
といった内容となります。
このようなセミナーを開き、受けることにより、体臭への意識改革が一番の成果となります。
セミナーを受けた人の意識や行動に変化はあった?
このような声があり個々の臭いに対する意識が向上しているようです。
またセミナーを受けた方の中には、
- セミナーで嗅いだニオイが全く感じられなかった方
- 悪臭とされるニオイが自分では嫌な臭いと感じられなかった方
〜もおり、人によりニオイのとらえ方が違うという点でも勉強になったようです。
こういったセミナーを定期的に開催することでニオイについての知識や対策が、改善する方向へ向かっていくと思います。
体臭測定器を会社に導入する
いままで気軽に体臭を測定する機器というものは発売されていませんでしたが、近々体臭測定器が発売されることにより、体臭対策が見直される可能性があります。
その体臭測定器はコニカミノルタより発売されるクンクンボディという機器。
人間の3大体臭である、
- 汗臭
- 加齢臭
- ミドル脂臭
を測定し、数値化する機器です。
クンクンボディとは?
クンクンボディ、気軽に測定できるその測定時間は20秒程度。すでにいくつかのテレビの情報番組でも紹介されており、注目を集めている体臭チェッカー機器です。※追記で2018年1月29日についに市販開始。詳細は⇒クンクンボディ最新詳細-特徴や購入・価格は⁉
毎日測定するという習慣だと、非常にストレスになる可能性があります。体臭も気にしすぎるのは良くないと思います。
あくまで意識させる程度であったり、1週間に1回程度測定するという習慣をつけるだけでも、体臭に関しての意識は高まるといっていいでしょう。
まとめ
会社での体臭は家庭でのケースと違い、なかなか指摘できないもの。
自身のニオイを指摘しあえる会社の仲間をつくることは年齢もあって非常に難しいとも言えるため、企業としての対策が求められることになります。
今ではスメルハラスメントという言葉が浸透しつつあり、社会の臭いの意識の高さから体臭測定器も発売されることになっています。
そのことから自身の体臭をケアする意識は、高まる傾向にあると思われます。
体臭は働く人の効率などを奪うことにもつながるため、対策は組織全体で行うよう働きかけをしていく必要があるでしょう。