30代以上の女性に多くみられる頭部のニオイが気になるという悩み。
きちんと頭を洗っているのニオイが気になる。それは頭皮の洗いすぎや使用しているシャンプーが自分にあっていないからではありませんか?
いつも清潔にしているのに、頭部の臭いが気になるという方はこちらのページを参考にしていただけたらと思います。
洗いすぎが頭のニオイを強くする
毎日しっかり頭を洗っている方には少し抵抗があるかもしれませんが、シャンプーは毎日使う必要はなく2日に1回くらいが適正です。
毎日シャンプーをしなければ髪が不潔になるなどの認識があるかもしれませんが、その考えは取り払ったほうがいいでしょう。
その理由は何度も頭を洗うことによって
- 皮脂分泌を過剰にしてしまう
- ニオイを抑制するはずの常在細菌を落としてしまう
- 頭皮を乾燥させてしまう
以上の3点が頭皮の臭いを強くしてしまうからです。
皮脂の分泌が増加することによってフケが増えるというのは頭が臭くなる理由のページで解説したとおりです。
頭を洗いすぎるのは皮脂の分泌量が増えるだけではなく、頭皮を乾燥させ皮膚の常在菌も洗い流してしまうことにより臭いをさらに強くしてしまいます。
皮膚の常在菌のはたらきって?
皮膚の表皮ブドウ球菌などの常在菌は頭皮をニオイを強くする雑菌(黄色ブドウ球菌等)から守るはたらきをしています。
つまり強いニオイを発生させる菌が繁殖しないようにバリアーの役割をしているのです。
しかし、そのニオイから守る常在菌は皮膚に強固に付着しているわけではなく、何度も洗髪することできれいに洗い落としてしまいます。
そのことからシャンプーは2日に1回程度にして、シャンプーを使用しないときは温水で頭皮をやさしく洗うようにしましょう。
頭皮についたアカやホコリはそれだけでほぼ落とすことができます。
ヘアワックスなどの整髪料を使われている方は
シャンプー前にトリートメントやコンディショナーを髪になじませておきましょう。
そうすることで髪についているワックスの油性に成分を乳化させヘアワックスが落としやすくなります。
シャンプーが自身にあっていない
肌の状態が人それぞれで自分にあった化粧品があるように、頭皮の環境も人それぞれです。
頭はヘアワックスやスプレーなど整髪料を使う場合もあるのでそれにあったシャンプーを使用していく必要があります。
シャンプーの種類は配合されている界面活性剤の種類によって異なります。大きく分けるとアミノ酸系、高級アルコール系、石鹸系の3種類のシャンプーがあるとされています。
シャンプーそれぞれに特徴があるため表を参考に確認していこうと思います。
※スマホの方は横にスライドして表をご覧になることができます。
アミノ酸系 | 高級アルコール系 | 石鹸系 | |
洗浄力 | ほどよい洗浄力 | 洗浄力がかなり強い | 洗浄力が強い |
安全性 | 肌や環境にやさしい | 肌が弱い人に刺激がある | 環境にやさしい |
泡立ち | マイルドな泡立ち | 泡立ちがとても豊富 | マイルドな泡立ち |
保湿力 | 洗い上がりしっとり | なし | 洗い上がりがキシむ |
価格 | △ | ◎ | 〇 |
アミノ酸系シャンプー
体を構成しているたんぱく質の主成分アミノ酸由来の界面活性剤を使用しています。そのため髪や頭皮にやさしく保湿力が高いという利点があります。
ほどよい洗浄力という特徴ももちあわせており、頭皮の臭いの原因となる皮脂の摂りすぎによる、過剰な皮脂分泌も抑えることができます。
アミノ酸系のシャンプーは弱酸性であることから外部からの刺激や雑菌の繁殖を抑える働きがあるほか、頭皮の皮脂膜をまもってくれるので女性向けのやさしいシャンプーといえるでしょう。
<デメリットは?>
- 洗浄力が低いので整髪料やべったりとくっついた汚れは落としにくい。
- 保湿力があるため髪のボリュームが出にくい
- アミノ酸系界面活性剤は原価が高くなってしまうため、3種類のシャンプーの中では最も高価なシャンプーとなってしまう
高級アルコール系シャンプー
石油由来の高級アルコールが原料の界面活性剤を使っているシャンプー。その特徴は泡立ちが非常に良いことから洗浄力が強く、スタイリング剤やべったりとついた皮脂の汚れもしっかりと落とすことができるという利点があります。
30代~40代の男性ミドル世代の脂性肌のかたは分泌されて多すぎる皮脂を落とすことができます。
<デメリットは?>
- 汚れをしっかりと落とすことができる反面、肌への刺激が強い
- 皮脂分泌がそれほど多くない方は皮脂を取りすぎてしまい皮脂膜のバランスを崩してしまうことも
- 皮脂腺の活動が活発になり毛髪を作るために使われる栄養までが皮脂腺に奪われ、薄毛に対してもいい影響を与えない
石鹸系シャンプー
動物性の脂肪酸をアルカリで反応させて作られた界面活性剤を使われており、天然の材料が使用されていることから環境にもやさしいシャンプーとなっています。
石鹸のアルカリ性が皮脂汚れの酸性を中和することでしっかりと洗える点が利点となっており、泡立ちに関しても高級アルコール系のシャンプーと同様泡立ちやすいものとなっています。
一般的なシャンプーとは違い石鹸が主成分となっているため石鹸特有のさっぱりとした使い心地があります。
<デメリットは?>
- 洗いあがりの髪がごわつきやすい
- アルカリ性であることからキューティクルが開いてしまい髪がきしみやすくなってしまう
- シャンプー後は弱酸性のリンスを使うことは必須
- 個人差がありますが、慣れるまでに3か月~半年程度かかる人も
それぞれに含まれている界面活性剤の成分は?
クリックすることでウィンドウが開きます。
アミノ酸系、高級アルコール系、石鹸系のシャンプーに含まれている成分 ※スマホの方は表は横にスライドしてみることができます。 ラウレス硫酸Na スルホン酸など メチルアラニン グルタミン酸 サルコシン タウリンなど 石けん素地 カリ石けん素地 についてはほんの一部ですが、上記の成分が使用されています。もしシャンプーを選ぶ際の成分の記載を注意して選ぶといいでしょう。 すすぎの際シャンプーの泡が取れたからといってもう大丈夫だろうと思ってすすぎをおろそかにしていませんか? シャンプーの後のすすぎはじつは重要なポイント。 美容院などでもすすぎの時間は洗髪する時間よりも倍くらいの時間はかけているはずです。しっかりとすすぐにはそのくらいの時間がかかるということになります。 すすぎを行う際は以下の4つのステップで行うようにしましょう。 step コツを表示する お湯の温度が高いと地肌の油分が落ちすぎてしまい、頭皮を乾燥させてしまいますので自身の体温よりも少し温かいくらいのぬるめの温度で行いましょう。 step コツを表示する ゴシゴシとこするように洗うと摩擦によって頭皮だけでなく髪も傷つけてしまいます。また爪などは頭皮を傷つける原因になるので爪を立てないように洗うといいでしょう。 step コツを表示する シャワーヘッドをできるだけ頭に近づけ、手でお湯を受け止めながら洗いながすようにすると頭皮にお湯がいきわたりやすくなります。 step コツを表示する すすぎ残しはニオイやフケの原因となります。襟足や後頭部は雑になりやすいところですがしっかりと時間をかけてすすぐようにしましょう。 シャンプーごとの特徴を挙げていきましたが、皮脂の分泌がそれほど多くない女性の方にはアミノ酸系のシャンプーを使用するのをお勧めします。 その理由として市販されている高級アルコールシャンプーでは洗浄力が強すぎることにあるからです。頭皮の臭いが気になる場合は過剰に皮脂が分泌されており、空気中の酸素によって酸化されてしまうことがニオイの原因だからです。 頭皮は洗いすぎることにより頭皮が乾燥してしまい”かさかさするフケ”が増えて、皮脂膜のバランスが崩れてニオイを抑えるはずの常在菌も洗い落としてしまいます。そうなることでさらにニオイの原因となる黄色ブドウ球菌などの菌が繁殖しやすい頭皮環境にしてしまうのは避けなければなりません。 アミノ酸系のシャンプーであれば保湿成分も豊富に含んでいるところもポイント。頭皮をやさしく洗い頭皮環境を整え、潤うツヤのある髪に仕上げます。 アミノ酸シャンプーの種類数多くありますが、その中でも植物エキスやヒアルロン酸が含まれているシャンプーなどがおすすめでしょう。 頭皮を触るとべたべたしたり、大き目なフケが目立つような方は皮脂の分泌が過剰に分泌されています。 大き目なフケは脂性フケとよばれフケ自体が大きく目立ちやすいほか、髪をとかした際にブラシの間にくっついてくるようであれば注意が必要です。 頭皮にはどんな人でも皮膚の常在菌が存在していますが、脂性のフケが増えると真菌の一種のマラセチア菌が増加してさらに頭皮の環境を悪化させてしまいます。 フケが多くなることで洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシあらってしまいがちですが、その症状をよく確認してきちんとした対処をする必要があります。 脂性フケの人は男性に多く傾向にありますが、女性でもその症状はあらわれるので十分に注意が必要です。 体から発生するニオイは様々の要因から発生しますが、ゴシゴシと清潔にするだけでなく頭皮の環境を整えてあげることも大切です。 頭のニオイが気になりだすとついついゴシゴシ洗いがちになってしまいますが、洗い方とシャンプーを見直すだけでも十分いニオイケアができますので頭皮のニオイが気になる方は是非実践してみてください。
アミノ酸系
高級アルコール系
石鹸系
主な成分
ラウリル硫酸Na
グリシン
オレイン酸k
シャンプーの際にすすぎがあまいと・・・
1<シャワーはぬるめの温度に>
2<髪や頭皮をゴシゴシこすらない>
3<お湯をためながらすすぐ>
4<シャワーを使い全体的にすすぎ残しがないように>女性の頭皮にはアミノ酸系シャンプーがおすすめ
頭皮がべたべたする方は?
まとめ