運動直後で汗をかいた後に、エレベーターや車の車内などの密室な空間に入るのは抵抗ありますよね。
汗だくならなおのこと。俺の汗におってないかな?と気にしちゃいます。
人間の汗は、日ごろ運動を欠かさない人より運動不足の人の方が臭くなってしまいます。そのためメタボ体系な方は、見た目だけであの人クサそうって思われてしまうかも‥!?
日々の仕事に追われて運動不足になってませんか?
運動不足だと人はなぜ体臭がキツくなるのか?以下でまとめてみました。
運動不足で体臭悪化!?そんな疑問を解決!!
毎日仕事してるけど、業務的にあまり動かない人、事務関係でつねに座って業務をしている方などは、毎日働いていても運動不足になりがち。でもこんな方が多いのが現実です。
まず運動不足だと血行が悪くなります。そして血行が悪くなると汗腺の機能が低下します。
汗腺の機能が低下すると、汗にどういう影響があるのか?以下にまとめました。
1.血行が悪くなると乳酸が増える
運動不足な人の汗は血行が悪くなることにより、汗腺への酸素供給がうまくいかなくなってしまいます。
そのため無酸素下で「解糖系」という方法で、汗腺が働くエネルギーを取ります。※解糖系とは代謝スピードが速く、無酸素でエネルギーを作れるシステムのこと。
解糖系が働くと乳酸という疲労物質を大量に生産することに繋がります。
乳酸は汗腺の中のアンモニアを増加させる性質がある。⇒汗のにおいが強くなる。
2.再吸収に支障をきたす
運動不足によって汗腺の機能が低下。それにより汗腺の再吸収が上手くいかなくなる。
※汗腺の再吸収とは、皮膚血管から汗腺が血液をくみ取って必要なミネラルなどを皮膚血管に戻す働きのこと。
それらの循環が上手くいかなくなることで、血中にふくまれるミネラルやアンモニアなどを汗として排出する。それが臭いの強い汗を排出してしまうことに繋がるのです。
詳しく知りたい方はこちらのページで解説しています
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臭うと臭わない汗の判別法-重要な汗腺の再吸収と対策法
夏の暑い日や、運動後の汗のニオイが気になりませんか? 日本人は年々体臭に敏感になっています。スメハラ(スメルハラスメント)なるワードも近年生まれてしまったほど ...
3.汗臭さ・おやじ臭の原因は「遊離脂肪酸」
運動不足の人の体は中性脂肪が多い可能性が高い。
中性脂肪とは、身体にもしもの事態が起こった場合の予備エネルギー、と考えられるもの。
しかし中性脂肪のたくわえ過ぎもよくありません。体臭とっては血中の遊離脂肪酸を増やす結果になるので注意する必要があります。
血中の遊離脂肪酸は汗臭さやおやじ臭の原因となる短鎖脂肪酸やアルデヒドの原料となるもの。体臭を予防するには血中の遊離脂肪酸を減少させることも必要となってくる。
そこで遊離脂肪酸を減少させるため、有効な運動と効果的に行う方法について以下で解説していきます。
体臭予防におすすめな「有酸素運動」
体臭予防には運動が効果的!!‥でも一体どんな運動をすればいいのでしょうか?
体臭の軽減には、
- ウォーキング
- ゆっくりとした水泳
- エアロビクス
〜などの有酸素運動が効果的とされています。
…と、そもそも有酸素運動ってどんな運動なのでしょうか?
有酸素運動とは、脂質や糖質を酸素によってエネルギーに変えながらおこなう運動のこと。
「十分な呼吸をしながら一定時間運動をする」のが血中の遊離脂肪酸を減らすにはよい、とされています。
じゃあ、どのくらい有酸素運動をすれば血中の遊離脂肪酸にアプローチできるのか?次はそこを深く見ていきましょう。
リパーゼを活性化させ脂肪酸を燃焼させよう!!
脂肪の燃焼量をアップさせるには、脂肪燃焼に必要な脂肪分解酵素である「リパーゼ」を活性化させることがキモになってきます。ダイエットと一緒ですね。
有酸素運動をする際、運動を開始してから20分程度は血中のブドウ糖を燃焼させて運動エネルギーに変えています。なので脂肪酸はあまり減少しません。
内臓や皮下脂肪に蓄えられている脂肪酸。運動したからといってすぐには分解されません。脂肪酸が分解されるには20分程度体を動かす必要があるのです。
その脂肪酸を分解するのに必要な酵素がリパーゼです。
脂肪燃焼に必要なリパーゼとは?
リパーゼは脂肪を分解する酵素の一つ。内臓や皮下脂肪に蓄えられた中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解して血中に送りだす働きをするのがリパーゼです。
活性化するには人の通常の体温よりも1~2℃高める必要があるといわれています。
なおリパーゼによって分解された脂肪酸は使いきれない場合、また体内に蓄積される形となります。せっかく頑張ったのにもったいないですよね。二度手間です。
そうならないように、できるだけ脂肪酸を効率よく燃焼させていく必要があります。
その方法を以下にまとめました。
知らないのは損!!脂肪燃焼を効率的に行う3つのこと
有酸素運動で効率良く脂肪燃焼するために注意すべき3つのポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。
1.運動前に摂取したい水分
ミネラルが多めに含まれている硬水
ミネラルウォーターを飲むことで血流がよくなり代謝アップに繋がる、と言われています。
またミネラルウォーターを飲むことで、汗をかいた際に体の老廃物を排出しやすくなるため健康にも良いと言えます。
しかし、ミネラルを多く含んでおり、大量に飲むと腎臓にも負担がかかります。くれぐれも容量をまもって摂取するようにしましょう。
運動前にコップ1杯程度を飲むようにしましょう。
炭酸水
最近ダイエットの方法としても注目されている炭酸水。炭酸水とは糖質を含まず二酸化炭素(炭酸ガス)を飽和させた水のこと。
その効果とは、炭酸水に含まれる二酸化炭素が体内に吸収され、血管に入ります。そうすると血管を拡張することになり血流がよくなります。そのことから脂肪の燃焼効果にも影響があるとされています。
運動の30分前にコップ1杯程度飲むようにしましょう。
カフェインが含まれるコーヒー、緑茶、紅茶など
カフェインはアドレナリンの分泌を促すほか、リパーゼを活性化するといわれています。
上記でリパーゼの活性化する時間について説明しましたが、カフェインを摂取することにより脂肪の燃焼を早めてくれる効果が期待されます。
運動30分前にコップ一杯程度飲むようにしましょう。
2.フォームをきちんと行わないと損をする
ジョギングやウォーキングの際、きちんとしたフォームで行うことが効率が良いと言えます。
きちんとしたフォームは全身の筋肉の血流の流れを促進するだけでなく、体の皮膚面の体温を適度に保つ作用もあります。
体臭軽減の有酸素運動をする目的は、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させることにあります。ゆえに、きちんとしたフォームでおこなうことが効率的な方法というわけです。
3.重要な心拍数
脂肪を燃焼する心拍数は人によって変わってきます。効率的に有酸素運動を行うには自分にあった心拍数を維持することが必要不可欠。
心拍数は今ではアップルウォッチにも搭載されていますし、心拍数を計測する心拍計などは安価なもので2000円~3000円程度で入手できます。
最近の心拍計はスタイリッシュなデザインが多く、かつてのような「いかにも」なデザインは減ってきてます。
脂肪燃焼に最適な心拍数とは?
有酸素運動をする際に、最適な心拍数で行うことで効果的に脂肪が燃焼します。ですのでご自身の最適な心拍数を事前に把握しておくのが鉄則。
では実際に心拍数はどのくらいでおこなうのがいいのか、わかりやすく例も含めて計算していきたいと思います。
・年齢30歳の例
まず220から自分の年齢を引いた数が最大心拍数となります。
①220(220は固定)-30(自分の年齢)=190(最大心拍数)
次に最大心拍数から安静にした時の心拍数を計算します。その数値に運動強度をかけます。かけた数値に安静時の心拍数を足した数値が自分にあった心拍数となります。
②(190最大心拍数-70安静時心拍数)×0.4~0.6(運動強度40%~60%)+70安静時心拍数=118~142(自分にあった心拍数)
※体力に自信がない方は0.4で計算し、逆に体力に自信がある方は0.6で計算するようにしてください。
有酸素運動は無理なく続けることが重要となります。自身にあった運動強度をさがして心拍数を意識するように心がけましょう。
まとめ
体臭を軽減するには、運動不足からくる血行悪化と、汗腺機能低下が体臭を強くする原因です。そのためには有酸素運動が体臭ケアに良いとされています。
体臭を対策する為に以下の点に気をつけて有酸素運動を行いましょう。
まとめると、
- フォームをきちんとして、適度な体温になるように心がける
- 運動前、運動後の飲み物にも気を配ること
- 心拍数をはかり、自分のあった心拍数を意識して行う
有酸素運動は無理なく続けることが大切です。自分にあったペースでおこなうようにしましょう。