汗臭い男の原因と対策-わきが酸っぱい臭いは若い10代~20代

 

 

電車やバスでの他人の汗臭は嫌ですよね。

 

密閉された空間は体臭をよりいっそう際立たせます。年齢も異なる不特定多数の人間が一同を会する状況もニオイ発生に拍車をかける要因。

 

あまりにヒドイ場合は本人に言ってやりたくなります。クサイよって。

 

…でもだれが臭いか分かっていてもなかなか相手には言えないのが現実です。まぁ当然ですよね、喧嘩になっちゃいますから。

 

自分の体臭って自分じゃ気づき辛いもの、自覚させることが体臭対策の第一歩ともいえる。‥とまぁそれは置いといて。

 

ひと言で「体臭」と言っても、臭いの種類は年齢によって様々。その中でもとくにわかりやすいニオイを放ち、若い世代に敬遠されやすい汗臭(ワキ汗)について今回は書いていきます。

汗臭(ワキ汗)がもっとも強くなる年代は?

 

 

汗臭がもっとも強くなるのは10代半ば~20代半ばといわれており、新陳代謝が活発な年齢に強く臭います。その年代は皮脂分泌が盛んになっていく時期でもあり、学生でニキビができやすいのはその影響といえます。

 

とくに運動部所属の学生さんは汗をかく機会が多いため、汗のにおいも強く出る。

 

いまは対策用の消臭ケア製品も豊富にある。スプレータイプやロールオンタイプなどたくさんの種類の商品が開発・販売されてます。テレビCMで目にされた方も多いハズ。

 

学生は授業や部活でスポーツをする機会が多く、日々たくさんの汗をかきます。そして皮脂分泌が急激に増えていく時期でもあって、スポーツ学生=汗臭いというイメージがあると思います。

 

体臭に関わるものとして注目したいのは皮脂。皮脂分泌が一番多いのはどの年代でしょうか?

 

皮脂分泌量のピーク=30代半ばだった!!

 

皮脂分泌が多いのは学生の時だけではありません。下のグラフをご覧ください。

 

出典:資生堂ビノラボ「にきびの原因?皮脂について

 

グラフによると、男性は10代半ば~20代半ばあたりまで急激に皮脂分泌量が増えていってます。

 

その原因は男性ホルモンの増加によるものです。

 

対する女性は、男性同様に皮脂分泌量が増えていきますが、年齢を重ねるにつれて男性ホルモンが減少するため、男性ほど多くはならず、ピーク時でその半分程度となっています。

 

男性の皮脂分泌のピークは30代半ばまで。

 

皮脂分泌量は男性の場合、緩やかに減少していきますが、皮脂の分泌量はそれほどおおきく減少はしません。

 

しかし皮脂分泌と体臭の関係性は大きく関わってきます。

 

男性は皮脂によって肌に潤(うるお)いを保つことができる反面、皮脂の酸化による体臭ケアをずっとしていかなければなりません。

 

オトコ30代も半ばになると、後頭部あたりから汗臭以外の体臭も発生することになり、女性から生理的に嫌悪されるほどの臭いを発生する恐れがあります。

 

その臭いは「ミドル脂臭」と言われ、最近認知されつつある臭いです。聞いたことありますか?‥ご存じない方は、もしかしたら会社内で問題になっているスメルハラスメント(略して"スメハラ"とされることが多い)になる可能性があるため注意です。

 

汗臭(ワキ汗)の発生メカニズムを解説!!

 

 

汗臭を知るために、まずは汗腺の種類を知っておく必要があります。

 

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺があり、分布箇所や臭いの強さも違う。

 

エクリン汗腺はほぼ全身に分布しているのにくらべ、その数は200万~350万個ともいわれてます。

 

対するアポクリン汗腺はワキ、乳輪、性器、肛門回りなど体の一部分に分布しており、その箇所から強い臭いが発生する。

 

汗臭が出るまでの発生メカニズムを説明します。

 

エクリン汗腺から汗が分泌される。

アポクリン汗腺から汗が分泌される。

皮脂腺から皮脂が分泌されて汗と混ざる。

皮膚にいる常在細菌が、汗と皮脂をエサとして代謝・分解し増殖。それにより代謝・分解した後の老廃物が臭いの原因となる。

 

汗臭はアポクリン汗腺が分布しているところにニオイが強くでる。

 

臭いを発生させるアポクリン汗腺の大きさは人それぞれ違い、二次成長期ごろ(平均11歳程度)に大きくなり、思春期あたりになると”イクラの粒”程度の大きさへと変わります。

 

そのアポクリン汗腺が大きいほど、たんぱく質、脂質、糖質、アンモニア、ピルビン酸、色素リポフスチン、鉄分などを含んだ粘り気のある汗が出る。

 

そのうえ塩分をほとんど含んでいないため、皮膚の常在細菌が繁殖しやすく、臭いを強くする要因となります。

 

ワキが臭い=ワキガではない?

 

ワキが臭かったらワキガ、と思いがちですがそうとも言えません。

 

上記でも説明しましたが、ワキガの臭いの原因は、アポクリン汗腺からでる汗とエクリン汗腺から出る汗が皮脂と混ざって、常在菌が代謝・分解したもの。

 

よって、ワキガ体質とそうでない方の境界線が非常に難しいそうです。

 

そこで汗博士として知られ、ワキガ・体臭・多汗治療の現場でご活躍されておられる五味クリニック院長・五味常明先生は、

 

「腋臭(ワキガ)とは、腋下部にアポクリン腺という汗腺が存在し、その汗腺が発する臭いを本人が明確に自覚して、悩んでいる状態」

出典:五味クリニック掲示板「脇臭じゃない人はアポクリン酸が少ないのですか?」より

 

と定めています。

 

ワキガの臭いはアポクリン汗腺の数、大きさによって変わってくるため個人差が生じます。なので、ただ臭うからといって一概にはワキガと判断できない現実があります。

 

それで自身のワキの臭いが気になる人がいます。セルフチェックができますので、次の項目でチェックしてみましょう。

 

俺ってワキガ体質!?セルフチェックしてみよう!!

 

 

まずは自分がワキガ体質なのか確認することが必要です。その確認項目を下に記載しました。まずはご自身で判断してみましょう。

 

  1. 耳垢が湿っている。
  2. わき毛の量が多い、女性の場合葉わき毛が太い。
  3. 衣服や下着のわきの部分が黄ばむ。
  4. 肉親にワキガ体質の人がいる。または両親のいずれかが耳垢が湿っている。
  5. わきの汗が多い。
  6. 肉食中心の食生活。

 

上記の項目があてはまるようであればワキガ体質である可能性が濃厚です。直ちに対策を検討する必要があると考えられます。

 

‥エクリン汗腺は臭わないの?

 

エクリン汗腺からでる汗はほとんどが水分。しかし若干臭いの元となる物質もあります。

 

その中でも重炭酸イオンは、汗をアルカリにすることから皮膚上の細菌の繁殖を助け、汗臭さを増す働きがあります。

 

そのほかに、エクリン汗腺の中にはアンモニア、尿素、脂肪酸などのイソ吉草酸などが含まれています。

 

その物質から発生する臭いこそが、汗くささといわれるものであり、誰にでも発生する臭いです。なのでエクリン腺から出る汗もきちんとにおいます。

 

汗臭(ワキ臭)ってどんな風に思われているの?

 

汗臭い=酸っぱい刺激的な臭いなのはわかりますよね。

 

でもその臭いって世間様ではどう見られているのでしょうか?気になったのでTwitter検索してみました。

 

焼うどんってそんなに臭かったかなという疑問がまずありますが‥。しかしながら部活終わりの学生とかハンパない汗臭がします。臭い的にしょうがないけど、どうしても意識的に体が避けてしまいます。

 

 

 

太ってる人はやっぱり臭う。人間、見た目が9割りとか言われますが、その考えもあながち間違っていないのかも(!?)。

 

でも太っている人はどうして臭うのでしょうか?

 

デブが臭うってホント!?

 

 

人間は日常生活を通じて体内に多量の熱を生み出しています。

 

夏の暑い日などはとくに熱が体にコモりやすいため、その体温の調節としてその熱を体外に汗として放出する。そうすることで体温を保っています。

 

ですが太っている方は皮下脂肪が厚いため、汗を体外へうまく放出ができず熱がこもりやすくなってしまうんですね。太っている人は何もしなくても汗だくになっているのをよく見ますが、なるほどと。

 

普通の体系の方よりも熱がこもりやすくなっている為、汗がどうしても出やすくなる。…でも、汗が出やすいのに体臭がキツいのはなぜ?って思いませんか?

 

その理由はエネルギー産生に原因があります。

 

太っている人はドロドロ血液になっている可能性が高い

 

その原因は太る原因の甘いものや、油ものを摂取し過ぎによるものと、運動不足にあります。

 

血液がドロドロになることにより皮膚の汗腺に酸素の供給が十分にされません。それにより無酸素下の「解糖系」というメカニズムで発汗のエネルギーを得ようとしてしまいます。

 

解糖系のメカニズムとは代謝スピードが速く無酸素でエネルギーを生産できる。しかし生産効率が悪いという特徴があるほかに、乳酸とエタノールを発生してしまいます。

 

乳酸は体臭をつよくしてしまう物質です。

 

なので解糖系でかいた汗の中に乳酸が増加しており、日常的に臭いがつよい悪い汗をかいてしまうため、太っている人は汗の臭いが強くなってしまうのです。

 

汗臭の対策の前に臭いの原因を知ろう

 

 

体臭にはニオイの物質によって分類されます。その分類とは脂質系、たんぱく質系、糖(炭水化物)系の3種類があります。

 

汗臭さはその分類のなかで脂質系の体臭といわれており、文字通り脂質を主な原料とする脂肪酸が臭いの成分です。

 

では脂肪酸とはどんなものか?見ていきましょう。

 

飽和脂肪酸 肉や乳製品をはじめとした動物性食品などに多く含まれる脂肪酸
不飽和脂肪酸 植物性の油脂や魚の油などに多く含まれる脂肪酸

 

体臭の最大の要因である皮脂腺やアポクリン汗腺からの臭いの物質はほとんどが脂質から作られる脂肪酸やアルデヒド類なんです。

 

その脂肪酸のなかでも摂取量を気をつけなくてはならないのが、飽和脂肪酸といわれる物で肉や乳製品から摂取できる脂肪酸。

 

この飽和脂肪酸は、皮脂腺やアポクリン腺の活動を過剰に刺激してしまうため、皮脂を多く出してしまう恐れがあります。

 

だからといって脂質を摂取しないというわけにはいきません。あくまで脂質を摂りすぎないように気をつけること。それと摂取したらしっかりとリカバリーしてあげることが体臭の抑制には良いんです。

 

そこで食事・運動に分けて対策を見ていきたいと思います。

 

私たちにできる具体的な対策ってどんなものがあるの?

 

まず食事による対策。

 

食事で一番重要なのは肉や乳製品などを摂取する際に、野菜を摂るようなバランスの良い食事をすることが前提となります。

 

まず体臭の原因は自身が摂取する食べ物からです。なので体から不快な体臭が発生するなら食生活を見直す必要があるということになります。

 

その際に注目しておかなければならないのが酸性食品とアルカリ性食品です。

 

健康な人の血液は弱アルカリ性にあります。ですが不快な臭いを生成されやすい状態は体が活性酸素が生じやすい環境であり、血液自体が酸性に傾きやすい状態にあります。

 

その状態とは体の抵抗力も低下しており、病気になりやすい状態でなおかつ体臭も作りやすい状態といえるのです。

 

酸性食品とアルカリ性食品はバランス良く摂取すること

 

体臭予防をするにはアルカリ性食品を主体に献立をつくると良いでしょう。参考までに酸性食品とアルカリ性食品を表にしておきました。

 

酸性食品 アルカリ性食品
砂糖、卵、肉類、魚、穀類 梅干し、わかめ、昆布、こんにゃく、シイタケ

ほうれん草、大豆、バナナ、緑黄色野菜

 

注意しておきたいのは、アルカリ性食品に偏った食事をとるのではなく酸性食品とバランス良く摂取するということ。その点は間違わないように注意しましょう。

 

体臭消去作用のあるものを摂取しよう

 

体臭消去作用が期待できるものとしてお酢が良いとされています。そのお酢を料理に使うのもいいのですが、毎日の食事に取り入れるのはちょっと無理がある人もいます。どうすればいいのでしょうか?

 

今は飲むために黒酢やりんご酢などがあります。それなら毎日つづけることができる為おすすめな方法といえます。ただし、効果が実感できるのは一定期間持続する必要がありますので注意しましょう。

 

また消臭作用がある体臭サプリメントを服用することで手軽に体臭対策ができると言われている為、今注目されています。

 

⇒体臭以外におならや便臭のニオイまで実感できるサプリメント

 

運動による対策

 

 

体臭の対策となる運動は有酸素運動が良いでしょう。

 

有酸素運動とは、ジョギングやエアロビクスなど軽~中程度の負荷をかける運動のことを指し、酸素を必要とする運動のことです。

 

運動不足になると血中に遊離脂肪酸が増えます。

 

遊離脂肪酸とは脂肪細胞にたくわえられた中性脂肪が分解されてできる脂肪のこと。遊離脂肪酸は汗臭さやおやじ臭いと言われる原因となる物質です。

 

その遊離脂肪酸は有酸素運動をすることにより燃焼されるため体臭対策につながります。