体臭が臭いのは嫌だけど断酒は無理!!ならこの3つの体臭改善対策を

 

 

飲酒や喫煙を控えることは体臭対策にもつながります。たばこは健康面・金銭面だけでなく体臭にとってもマイナスになります。すぐに辞めるべきと自信をもって言えます。

 

ですが、お酒となるとちょっとキビシイ‥という方も多いハズ。

 

飲酒は仕事のつきあいや「適量をたしなむ」ことでストレス解消にも有効であるため、キッパリお酒を断つことが難しい方も多いのが実情です。飲酒は体臭を強くする要因になり得ますが、うまく節制をしたり対策することで「両方を取る」ことも可能です。

 

お酒は呑みたいけど体臭面が気になる‥そんな方に向けた今回の記事です。ぜひ参考にしてください。

 

まずは飲酒が体臭に与える影響についてです。

 

お酒が体臭に与える影響を知ろう

 

飲酒によって摂取したアルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという有害な物質に分解されます。これにより顔が赤くなったり、動悸、頭痛などの症状がおこります。

 

このアセトアルデヒドを分解するための酵素が少ないという方が日本人に多いと言われており、酵素の働きが弱い人=お酒が弱い人とされています。

 

アルコールは体臭にとっても臭いを強くする原因ともなり、お酒を飲むことはニオイの元を飲んでいると言っても過言ではありません。ですのでお酒を呑みつつも体臭を軽減をしたい方は、お酒=ニオイの元を飲んでいる~という自覚をもつ必要があります。ちょっとした意識改革です。

 

アルコールが体臭を強くする2つの理由

まずアルコールが体臭を強くする理由として、

  1. 発汗の促進
  2. アルコールが代謝されると臭いの強い物質に変わる

この2点がお酒を飲むことにより体臭を強くする要因となります。

 

まず①発汗の促進として、アルコールを摂取することで、

  • 皮膚の血管を拡張する
  • 体温調節中枢に働きかける
  • 汗腺活動を高める

そのような働きから発汗量が増えます。

 

ふだん運動などから発汗する温熱発汗に比べて、お酒などでの急激な発汗はニオイ成分が多くなってしまい、体臭をよりつよくしてしまう恐れがあります。

 

急な発汗について詳しく知りたい方はこちら⇒におう汗におわない汗の判別法

 

また②アルコールが代謝されると臭いの強い物質に変わるという点に関しては、まず体内にアルコールが入ってくると約20%が胃から、そのほかの大部分が小腸から吸収されます。

 

 

吸収されたアルコールは血液に溶け込んで全身をめぐり、最終的には肝臓によって代謝される流れになります。

 

肝臓がアルコールを代謝する際に

  • アセトアルデヒド
  • 酢酸

という臭いの強い物質に代わります

 

これらの大部分は尿から排泄されますが、一部は汗や呼気からも排泄されます。これがお酒を飲む人特有な体臭を作ってしまう要因です。

 

ポイント!

肝臓がアルコールを処理できる量には個人差があります。そのため飲酒量が肝臓のアルコール処理能力を超えないように量を抑えることが大切です。

つまり、自身の限界摂取量は自分にしかわからないということです。

 

そのため体臭を軽減するという観点で見た場合、お酒は節制するという方法が一番良いとされます。少しの飲酒であればストレス解消の効果もあり、体の血液の循環もよくなるなどの利点もあります

 

注意

飲酒量がコントロールできずついつい飲み過ぎてしまう方や、飲酒をしないと眠れないという方もいます。有害と知っていながら断酒できない方は、体臭ケア以前にアルコール依存の可能性もあります。該当される方はできるだけ早く治療されることをおすすめします。

 

‥とここまで飲酒が体臭に与える影響について説明してきました。しかし、わかっちゃいるけどやめられないのが人間の性でもあります。

 

お酒を断つのが困難という方に体臭軽減につながる対策方法を以下に挙げていきます。

 

体臭改善のためにできる3つの簡単なこと

体から発生する毒素やニオイを分解する場所は肝臓です。

 

そのため日頃から体臭をケアするということは肝臓をケアするということにつながります。そこで普段の生活で気をつけられることを中心に3つほど挙げてみました。まずはご自身がストレスなくできることからはじめていきましょう。

 

1.食事に気をつける

肝臓をケアしていくには毎日の主食、主菜、副菜のバランスよい食事をすることを心がけるようにしましょう。また肝臓によいとされる良質なたんぱく質、タウリン、ビタミン、食物繊維などが多く含まれている食品を意識して摂取するとなおいいでしょう。

 

たんぱく質、タウリン、ビタミン、食物繊維などが多く含まれている食品の一例です。

たんぱく質 肉(脂肪分の少ない物)、青魚、卵、大豆 など
タウリン タコ、イカ、ホタテなどの貝類 など
ビタミン 緑黄色野菜、柿、ナッツ類、ゴマ、しそ など
食物繊維 キノコ類(しいたけ、マイタケ、きくらげなど)、海藻類(ひじき、わかめ、昆布など)、豆類(大豆、小豆、いんげん豆)ごぼう、かぼちゃ、モロヘイヤ、干しプルーン、アボカド、ごま など

 

1日1食または2食のかたで1度に食べる量が多いという方は、肝臓にかかる負担も多くなってしまいます。できるだけ朝食を抜かずに1日3食とることも重要です。

 

また便秘になることも、肝臓に負担をかける要因ともなるので、予防のために上記に挙げた食物繊維をとるようにするといいでしょう。

 

2.お酒の席のメニューも気をつけよう

 

お酒を飲む席が多い方は、注文するメニューにも気を配るとなおのこといいでしょう。

 

例えば

  • お酒を飲む際にはできるだけ空腹を避ける
  • おつまみに味噌や豆腐など大豆を含んだものを選ぶ
  • 肉類はできるだけ避けるようにする
  • わさび、しょうが、ゴマ、ネギ、大根おろしなどの薬味は使うようにする
  • お酒以外の水分を摂取する

 

大豆自体には抗酸化作用のある成分のイソフラボンや大豆サポニンが含まれています。特に味噌や豆腐は発酵などの製造過程でそれらの成分が増強されているので、ぜひとも摂取するようにしましょう。

 

また薬味は、食べたあと一時的に口に薬味の臭いがのこりますが、それぞれの食品が胃液の粘膜の分泌を高めるため、血液を浄化することにつながります。そのことから結果臭いを抑えることになります。

 

飲みの席または帰宅時にはアルコール以外の水分を飲むようにしましょう。

 

アルコールを摂取すると利尿作用が強いため、お酒を飲んだ以上に水分が出ていってしまいがち。これではアルコールを分解するうえでマイナスとなります。

 

これは例ですが、人はビールを1リットル飲んだ際には1.1リットルの水を失うと言われています。そのためアルコールを分解したくても、水分が不足している状態では無理なので原因のアセトアルデヒドは分解できなくなってしまいます。

 

飲酒時の脱水状態を防ぐには

体から水が失われるときに、同時に電解質と呼ばれるミネラルも同時に失われます。そのため水分補給の際には電解質も併せて摂ることが重要となるわけです。

 

電解質を含むもので飲みの席にある食べ物を挙げるとトマトサラダ、もろきゅう、枝豆などが挙げられます。また締めでお味噌汁などを飲むのもいいでしょう。シジミ汁であれば肝機能をサポートするオルニチンが豊富なのでおすすめですよ。

 

また帰宅時には経口補水液を飲むのもおすすめ。経口補水液はこういったものです。普通に売られています。※画像は最寄りのドラッグストアで購入したもの。

 

大塚製薬の経口補水液

武田薬品の浸透補水液

 

経口補水液は水分と電解質が素早く吸収されるように設計された飲みもの。世間的には下痢・嘔吐・発熱などによる脱水症状向けのイメージですが、飲酒の際にも最適です。

 

3.疲労を溜めないようにする

疲労の蓄積やストレスによっても肝臓の機能は低下します。

 

そのため毎日のお風呂でしっかり疲労をとることが必要です。またお風呂に入る際には、なるべく前日の就寝1時間前にはお風呂に入るようにしましょう。

 

毎日シャワーで済ましているかたや、お風呂を朝に入っているかたはその習慣を改めましょう。ゆっくりお風呂につかるだけでも疲労回復やストレスの軽減、血行促進などからも体臭への影響が期待されます。

 

まとめ

 

日ごろ忙しく働く人にとってお酒はなかなかやめられないもの。国民のささやかな楽しみの一つとも言われます。体臭が気になる方はなるたけ節制してアルコールを摂取するよう心がけましょう。

 

そして、

 

アルコールを分解するのは肝臓です。

 

そのため普段から肝臓をケアすることも体臭対策につながります(もちろん健康にも)毎日の食生活も気を使うようにしたいところです。

 

ストレスも健康はもとより肝臓や体臭にとってもいい影響は与えません。ゆっくり入るお風呂などはストレスや肝臓にとってに有効な手段となります。そのためそういった習慣がない方はぜひ取り入れて日ごろからできる体臭対策からはじめてみましょう。